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Case 4 | 電子部品メーカー Q社
補正は「見る」だけでなく「触れる」へ進化!
AMR×UR5eで実現した、ズレを許さない高精度ワーク搬送
【解決のポイント】
- UR5eの接触補正機能により、物理的な接触で位置ズレを自動補正
- カメラ調整が不要になり、作業者にも扱いやすい補正フローを構築できた
- 調整作業の時間を大幅に削減し、対象装置の追加展開も容易になった
03 解決
触れるだけで“ズレ”を補正!UR5eの接触補正機能で、位置ズレ問題に終止符
そんな折、K氏はユニバーサルロボットが主催する体験セミナーに参加する機会を得ました。ここで出会ったのが、UR5eの“接触補正機能”です。
「URロボットには力覚センサーが標準搭載されています。カメラを使わなくても、ロボットアームを装置の特定位置に何点か軽く触れさせることで座標系を生成、初期位置とのズレを算出して自動補正できると聞き、非常に驚きました」(K氏)
この接触補正機能を活用すれば、毎回異なるAMRの停止位置にも柔軟に対応し、しかも複雑なカメラ設定は不要。補正動作もシンプルで、現場の作業者でも扱いやすい仕組みです。まさにK氏が求めていた、簡単で拡張性の高い補正手段そのものでした。
「驚いたのは、AMRの停止位置が毎回違ってもUR5eが装置の決められたポイントにしっかりタッチして、ズレを補正してくれる点です。補正値は自動的にログ化され再利用も可能など、運用面でも非常に扱いやすい印象でした。補正後の動作も安定していて、十分な精度が確保できました」(K氏)
K氏は現場メンバーや設備管理チームと連携して検証を重ね、従来方式では一装置あたり約一日かかっていた調整作業を、数時間に短縮できることを確認します。導入コストに対する効果の大きさが明確になり、正式導入を決定しました。
導入後、K氏のチームではUR5eを搭載したAMRが複数の装置を自律的に巡回し、ワークの搬送と設置を高精度に行っています。位置ズレによる作業ミスはほぼゼロとなり、対象装置の追加展開もスムーズに進められるようになりました。
「導入によって、複数装置への展開が現実的になりました。従来方式にも利点はありますが、これと比べて調整やメンテナンスの手間も減り、現場の運用性がぐんと向上しています。柔軟に動き、安全に使え、かつ補正も簡単。今後はカメラ補正と接触補正を適材適所で活用するスマートな自動化を、さまざまな工程に広げていきたいですね」(K氏)
Q社は、今後さらなる装置への適用拡大を視野に入れつつ、ロボットの稼働状況や補正履歴のデータ化・可視化にも取り組んでいく予定です。
04 【解決した製品・ソリューション】
UR5e
UR5eは軽量で適応性の高い協働ロボットで、中程度の重量物を扱うアプリケーションに対応します。
幅広いアプリケーションにシームレスに統合できるように設計されています。
デモ実機体験
協働ロボットは操作のしやすさが1つのポイントです。
実機操作を行うことで導入現場での運用方法をよりイメージいただけます。