Close
Choose your language
Case 6 | 機械部品メーカーQ社
人手不足と就業環境の悪化に悩む地方工場が挑んだ“働き方改革”
UR20によるパレタイジング自動化で、作業負担軽減と職場改善を両立
【解決のポイント】
- 生産技術部からの紹介とUR代理店の伴走支援で、製造部主導でもスムーズに導入
- UR20の力覚センサーにより、箱のたわみや位置ずれにも柔軟対応
- 省スペース設計と簡便な操作性で、現場の生産性と作業環境を大きく改善
03 解決
頼れるパートナーと、現場目線の二人三脚。現実感のある自動化が一歩ずつ前進
生産技術部に相談した際、「ユニバーサルロボットの協働ロボットを他ポジションで使っているが、省スペースで安全性も高く、扱いやすい」と紹介を受けました。K氏は早速、URロボットの正規代理店に相談を持ちかけてみることにします。
提案されたのは、UR20を活用したパレタイジング専用パッケージ。必要な機器がオールインワンで揃っているためゼロから設計する必要がなく、省スペースで人との共存が可能なうえ操作性も高く、現場でも無理なく運用できそうだと実感できました。
「特に驚いたのが、URロボットには力覚センサーが標準搭載されていたことです。実は、箱を積み上げていくと、下の段の箱が重みでわずかに潰れてしまい、高さに微妙なばらつきが出てしまいます。力覚センサーが無いロボットだと、例えば箱を潰してしまう、または少し高いところから落としてしまうリスクが自動化の障壁でしたが、URロボットは接触力を感じたところで離したり持ち上げたりできるので、箱を傷つけずにやさしく積み上げることが可能だというのです。この繊細さは、他のロボットにはない大きな差別化ポイントでした」(K氏)
K氏は代理店と連携しながら、現場に合わせた積み替え方法やパレット配置の最適化を含めた要件整理を行います。そして、実機検証では実際の箱を使用して積み替え動作をデモ。その様子を動画で記録し、現場メンバーに共有しました。
「動画で見せることで、これならいけそうだという手応えを現場全体で共有できました。操作が難しくないこと、スムーズに動くことを目で見て確認できたのは大きかったですね」(K氏)
UR20導入後は、3名体制で行っていた製品の箱詰め・検品・パレタイジング作業のうち、負荷の高かったパレタイジングを自動化。これにより作業者は、軽作業や検品業務、また他の生産性向上に直結する工程に専念できるようになりました。
「箱の積み替えが“きつい作業”から“ロボットがやってくれる作業”に変わっただけで、他の作業への集中度も上がりました。ちょっとしたことですが、その変化は大きいですね」(K氏)
Q社は今後、他の積み替え工程や包装工程へのロボット展開も視野に入れており、URの協働ロボットの柔軟性を活かしたさらなる自動化を検討しています。
04 【解決した製品・ソリューション】
UR20
UR20は、ユニバーサルロボットの次世代協働ロボットの第一弾で、URの特徴である汎用性、使いやすさ、小さな設置面積を取り入れながら、新たな高みへと性能を引き上げるように設計されています。
デモ実機体験
協働ロボットは操作のしやすさが1つのポイントです。
実機操作を行うことで導入現場での運用方法をよりイメージいただけます。