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Case 5 | 自動車部品メーカーZ社
狭小空間の搬送作業を自動化!
AMR×協働ロボットで、安全・効率的な次世代ライン構築へ
【解決のポイント】
- URロボットの「バックオフ機能」と「安全ホーム」で、人と共存できる安心の動作設計
- ステーション間を自律移動し、複数工程を1台でカバー可能になった
- バラ積みワークの位置認識・ピッキング・投入先補正まで自動化を実現できた
03 解決
諦めかけていた狭小空間の複雑工程を、AMR×協働ロボットで無人化!
そんな中、情報収集のためM氏が訪れた展示会で、ユニバーサルロボットの協働ロボット「UR10e OEM」に出会います。
「まず目を引いたのが、AMR(自律走行搬送ロボット)にURロボットを搭載していたデモです。障害物があっても器用に避けてスイスイ走りながら、決められたポイントで正確に動作する姿を見て、現場にフィットする可能性を感じました」(M氏)
Z社では早速、デモ機を借りて社内での実機検証を実施しました。バラ積みの粗材ワークに対しては、3Dビジョンカメラで形状・位置・姿勢を認識し、URロボットが柔軟に最適な角度でアプローチします。投入先のバッファシュートとの位置ズレにも同じカメラで補正をかけ、正確な投入動作を実現しました。
安全性の面でも、URの協働ロボットには「バックオフ機能」が標準搭載されており、万が一接触した場合でも自動的に退避して停止するため、挟まれのリスクを回避できました。さらに、URの「安全ホーム機能」によってAMRとロボットの動作にインターロックを設け、どちらか一方が動作している間はもう一方が停止する設計を実現可能でした。
次に、社内の安全ルールに基づいた衝突力試験を実施しました。URロボットは、動作速度や加速度を調整することで、規定の安全基準をクリアします。すべての要件を満たし、Z社はこの協働ロボット×AMRの構成を正式に採用することを決定しました。
「現在、現場の一人分の作業を、完全にこのシステムで代替できています。しかも、AMRで複数のステーションを自律的に回ってくれるので、稼働率が高く、今後の適用範囲拡大も視野に入っています」(M氏)
現場の声から生まれたこの仕組みを、Z社では今後さらに他ラインへ横展開し、柔軟で持続可能な生産体制の構築を目指しています。
04 【解決した製品・ソリューション】
UR12e(UR10e後継機種)
UR12eは、1300mmリーチと12.5kg可搬というバランスを兼ね備えた中型のURロボットです。この協働ロボットは、多様なアプリケーションにシームレスに統合できる高い可能性を提供します。
デモ実機体験
協働ロボットは操作のしやすさが1つのポイントです。
実機操作を行うことで導入現場での運用方法をよりイメージいただけます。