ユニバーサルロボットとモバイルインダストリアルロボット(MiR)、合同拠点の建設開始
来月、ユニバーサルロボットとモバイルインダストリアルロボット社(以下、MiR)の、最先端の合同本社の建設がデンマークのオーデンセで始まります。最大で600人の従業員を収容するこの施設は、世界最大の協働ロボットと自律型モバイルロボット(AMR)ハブになります。4月20日に着工、完成は2024年初頭の予定です。
合同本社建設の背景には、MiRとユニバーサルロボットの爆発的な成長があります。2021年、両社は40パーセントを上回る成長を遂げ、さらなる高みを目指しています。2022年だけでも200人以上の従業員を新たに採用する見込みのユニバーサルロボットとMiRには、より大きな施設が必要になりました。
イノベーションに最適な環境
広いスペースが必要になったことだけが新しい本社の理由ではない、とユニバーサルロボット社長、キム・ポウルセンは説明します。「面積を広げるためだけではありません。従業員にとって最適な環境を作るという意味もあります。私たちはたえずイノベーションを起こし、協働ロボットと自動化でできることの限界を押し広げようと努力しています。新しい本社では、ユニークでひらめきを与えてくれるような働く環境を実現します。MiRとのさらなる協力もまた、すばらしいシナジーを生み出すでしょう。新しい施設は、従業員の福祉や、就業中の気軽なコラボレーションの促進に重点を置いた設計になっています」
周囲に溶け込めるよう、新しい施設の建築には天然建材が使われます。
ロボットの中心地、オーデンセ
MiRのセーレン・E・ニールセン社長もまた、この新しい協働ロボットとAMRのハブに移ることを楽しみにしています。MiRとユニバーサルロボットにとってだけではなく、ロボット都市としてのオーデンセにとっても大きな利益になると考えています。「自律型ロボットと協働ロボットの市場は成長を続けており、現在、そして将来の従業員に魅力的でひらめきを与えてくれる環境を提供できることを楽しみにしています。オーデンセには多くの才能が集まっており、世界で最先端のロボット都市としての地位の確立に成功しています。フュン島の類まれな、我が社も貢献してきたロボット環境に、ユニバーサルロボットと一緒に長期的に投資する機会が得られ、嬉しく思います。この施設はオーデンセがロボットの中心地であることを目に見える形で示すものとなるでしょう」
データ
- ユニバーサルロボットとMiRの新しい本社は、ユニバーサルロボットの現在の本社から数百メートル離れた、オーデンセのEnergivejに建設されます。
- 新しい施設は約20,000 m2で、最大600人の従業員を収容します。ロボットの生産は引き続き現在のユニバーサルロボットとMiRの建屋で行います。
- 建設費は3億2500万デンマーク・クローネ、建設業者はNCCです。3XN/GXN社、MOE社、Henrik Jørgensen Landskab社による設計です。
- 2024年1月に竣工予定です。
- ユニバーサルロボットとMiRは両社とも米国テラダイン社に買収され、独立した企業としてそれぞれの事業を継続しています。
- 合同本社の計画は2020年に発表されましたが、コロナパンデミックにより遅れたため、4月20日に着工予定です。