

協働ロボットUR10で3Dプリント搬送を自動化し生産量3倍と6か月で投資回収
周辺機器との連携で3Dプリント生産を効率化
Voodoo Manufacturingでは、ユニバーサルロボットのUR10が、3Dプリンターへのビルドプレートの投入・取り出しを担当しています。協働ロボットの導入によって生産量は3倍に拡大し、コストを90%削減する取り組みにも貢献しました。
UR10を選定した大きな理由の一つが、UR+プラットフォームを通じてグリッパーなどの周辺機器を迅速に統合できることでした。
生産拡大に伴い手作業の見直しが必要に
ニューヨーク州ブルックリンに拠点を置くVoodoo Manufacturingは、急速に成長する3Dプリンティングファームを運営し、射出成形にも対抗できる大規模生産に取り組んでいます。
生産拡大に伴い、3Dプリンターへのビルドプレートの投入・取り出しを手作業で続けることが課題となり、同社は複数の協働ロボットを比較検討しました。
求めていたのは、プログラミングが容易で、ロボットアーム先端のグリッパーとも簡単に統合できる柔軟なロボットでした。
Voodoo manufacturing
Robotiqグリッパーを数時間で接続し簡単にプログラミング
Voodoo ManufacturingがユニバーサルロボットのUR10を選んだ理由の一つが、Robotiqの2本指グリッパーとスムーズに連携できることでした。
同社のチーフプロダクトオフィサーであるJonathan Schwartz氏は、「UR10は箱から出してすぐに立ち上げることができ、わずか数時間でロボットアーム先端にグリッパーを取り付けられました」と説明します。
Robotiqのグリッパーは、URロボット向けのプラグ&プレイ製品を提供するUR+プラットフォームの製品です。UR+製品はURロボットとの互換性が確認されているため、ロボットアームと周辺機器を統合する際の試行錯誤を減らし、立ち上げを効率化できます。
Voodoo ManufacturingのインダストリアルエンジニアであるCharles Fenwick氏は、RobotiqグリッパーのソフトウェアがURロボットのティーチペンダントに直接統合されている点を高く評価しています。グリッパーのプログラミングについても、「PowerPointを作るような感覚」で操作できるほど分かりやすいと説明しています。
Jonathan Schwartz氏、製品責任者他のロボットでは、アプリケーションを稼働させるために必要な周辺機器との連携が簡単ではありませんでした。UR10では、グリッパーの動作に必要なブロックを画面上にドラッグし、それぞれをつなげるだけで、ほぼ自動的に設定できました。
モバイルUR10で100台の3Dプリンターに対応
Voodoo Manufacturingでは、160台の3Dプリンターを稼働させています。約18,000平方フィートの工場内を移動できるモバイルベースにUR10を搭載することで、協働ロボット1台を複数の設備で活用し、最大100台のプリンターに対応できる体制を構築しました。
UR10の導入によって、プリンターの稼働率は30~40%から90%まで向上しました。Jonathan Schwartz氏は、今後さらに事業規模とプリンター台数が拡大すれば、UR10も追加導入していく考えです。同社では、この自動化システムを「Project Skywalker」と名付け、大きな成果を上げたと評価しています。
生産量を3倍に拡大できた大きな要因の一つが、UR10による夜間稼働です。同社独自のソフトウェアからロボットと各プリンターの状態を監視し、印刷中か待機中かを確認できます。
Schwartz氏は、「工場に導入すれば、人の常時監視なしで24時間365日稼働させることができます」と説明します。UR10を初めて夜間稼働させた翌朝には、30個以上の完成品が処理されており、その光景を「まるで魔法のようだった」と振り返っています。

従来型ロボットの約5分の1のコストで導入し自動化を拡大
Voodoo Manufacturingでは、URロボットの導入コストを、従来型の産業用ロボットと比べて約5分の1と見積もっています。迅速にシステムへ統合できることに加え、リスクアセスメントに基づいて安全システムを構築できるため、大掛かりな安全設備を抑えた導入が可能になりました。
Schwartz氏は、「工場内を大きく囲い込むのではなく、人とロボットが同じ生産現場で連携しながら、継続的に改善できる環境をつくれるようになりました」と説明します。
Voodoo Manufacturingは、3年間で生産コストを90%削減することを目標に掲げています。最初に導入したUR10では、生産量の拡大と人件費の削減効果により、6か月以内での投資回収を見込んでいます。
さらに同社では、3Dプリンターへのビルドプレートの投入・取り出しだけでなく、完成品のプレートからの取り外し、清掃、品質検査、さらには梱包や出荷まで、自動化できる工程を広げていく計画です。
Jonathan Schwartz氏、製品責任者UR10は箱から出してすぐに立ち上げることができ、わずか数時間でロボットアームの先端にグリッパーを取り付けられました。

自動化によって解決した課題
コストを削減しながら生産規模の拡大に対応 従業員をより複雑で付加価値の高い業務へ配置 ROI:6か月 UR+製品:Robotiq 2フィンガーグリッパーキット
協働ロボット導入の決め手
簡単なプログラミング 人との協働を支える安全機能 迅速なセットアップ 周辺機器との容易な統合 短期間での投資回収
協働ロボットで自動化した作業
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