DeAngelo Marine Exhaustは、複雑なTIG溶接の自動化は難しいと考え、半ば諦めかけていました。しかし、Hireboticsの「Cobot Welder」を導入したことで状況は一変します。協働ロボットを活用した溶接システムにより、溶接速度は従来の最大10倍に向上。リードタイムの短縮と品質向上を実現し、新たな市場への進出にも成功しました。
65日間の納期遅延を解消した協働ロボット
最も深刻な時期、DeAngelo Marine Exhaustの納期は最大で65日も遅れていました。
フロリダ州フォートローダーデールに本社を構える同社は、高品質な舶用エンジン排気部品を製造するメーカーとして知られ、航空機レベルの品質が求められる溶接技術を強みとしています。しかし、受注の増加に対して生産能力が追いつかず、手作業中心の溶接工程が大きな課題となっていました。
CEOのジャスティン・モンテス氏は熟練溶接工の採用を進めましたが、人材確保は思うように進まず、造船会社や船舶設計会社、エンジンメーカーといった重要顧客への納期遅延が深刻化していました。
協働ロボットによる自動化の可能性を知ったモンテス氏は、大手ロボット溶接メーカー7社に部品を送り、デモ溶接を依頼しました。しかし、いずれのメーカーも同社が求める品質を十分に再現できませんでした。
モンテス氏は次のように振り返ります。
「どのメーカーも私たちが求める品質には届きませんでした。ユニバーサルロボットに相談した頃には、すでに3か月が経過し、正直なところ半ば諦めていました。」
そこでユニバーサルロボットから紹介されたのが、パートナー企業Hireboticsが提供するCobot Welderでした。
このシステムは、UR10eに溶接トーチを搭載し、Beaconアプリによる直感的な教示機能、信頼性の高い溶接電源、高品質な溶接を実現する汎用溶接テーブルを組み合わせた、溶接工程向けのオールインワンソリューションです。
Hireboticsは、DeAngeloの部品を実際に溶接した結果をすぐに送り返しました。その仕上がりは、隙間のない高品質な溶接を実現しており、モンテス氏はその品質を確かめるため、自ら現地を訪問します。
現場では、ロボットの操作経験がなかったにもかかわらず、わずか20分でCobot Welderの教示から溶接まで行えることを体験しました。
「まるで以前から使い慣れていたかのように部品を溶接できました。その場で発注書を渡したのです。すべてはそこから始まりました。」