

協働ロボットUR3とUR5でピックアンドプレースと精密コーティングを自動化し生産性50%向上
ハンドリングとスプレーを分担し振動板コーティング工程を自動化
Beyerdynamicは、オーディオ機器の品質向上と生産性向上を両立するため、スピーカー振動板のコーティング工程に協働ロボットを導入しました。自動化にあたり、工程をハンドリングとスプレーの2つに分け、それぞれにUR5とUR3を活用しています。
ピック&プレース工程では、Robotiq製リストカメラと2フィンガーグリッパーを搭載したUR5が、溶接済みのヘッドホン用スピーカーを回転ユニットにセットします。その後、スプレーガンを搭載したUR3が振動板に分散媒を均一に吹き付け、コーティングを行います。
2台の協働ロボットによって工程を自動化した結果、この工程の生産性を50%向上させるとともに、コーティング品質の大幅な改善を実現しました。
手作業によるコーティング品質のばらつきが課題に
ドイツを中心に生産を続ける老舗企業Beyerdynamicは、既存の生産リソースを維持しながら、ブランドが求める高い品質基準を損なうことなく、生産性を50%向上させるという課題を抱えていました。特に、繊細で従来は手作業に頼っていた工程では、安定した品質を維持しながら生産性を高めることが容易ではありませんでした。
その一つが、スピーカー振動板に分散媒を塗布するコーティング工程です。自動化以前は3人の従業員が担当し、ブラシを使って振動板に手作業で塗布していました。
Beyerdynamicの生産エンジニアであるJörg Lang氏は、「人が長時間にわたって均一に塗り続けることは困難です。時間が経つにつれて、ブラシのひと塗りが厚くなったり、逆に薄くなったりします。そのため、振動板の品質にも大きなばらつきが生じていました」と説明します。
Beyerdynamic GmbH & Co. KG
UR3とUR5の連携とプラグ&プレイ対応で自動化を迅速に実現
品質管理用途でURロボットの有効性を確認したBeyerdynamicは、生産工程にも協働ロボットを導入することを決めました。
現在は、ユニバーサルロボットのUR3とUR5の2台が、スピーカー振動板のコーティング工程を担っています。作業者が溶接済みのヘッドホン用スピーカーを所定のエリアに配置すると、Robotiq製リストカメラで位置を認識し、2フィンガーグリッパーを搭載したUR5がスピーカーをピックアップして回転ユニットにセットします。
続いて、スプレーガンを搭載したUR3が分散媒を吹き付け、振動板を均一にコーティングします。処理が終わると、UR5がRobotiq製グリッパーでスピーカーを取り出してトレイに並べます。トレイがいっぱいになると、UR5が自動的にトレイを押し出します。
この工程に協働ロボットを導入したことで、生産性は50%向上し、製品品質の改善にもつながりました。Beyerdynamicの戦略オペレーション・品質責任者であるPeter Härtel氏は、コストパフォーマンスに加え、ロボットアームの操作性や周辺機器との高い互換性を評価しています。
Beyerdynamicでは現在進行中の4カ年計画の一環として、従業員をさらに支援するため、ほかの生産工程にも協働ロボットを段階的に導入していく計画です。
Peter Härtel, Head of Strategic Operations and Quality直感的な操作インターフェースのおかげで、従業員は短期間でロボットを自分たちで操作できるようになりました。Robotiqのカメラとグリッパーもすぐに導入でき、ソフトウェアやプログラミング環境にもスムーズに統合できました。URロボットアームとRobotiq製品をプラグ&プレイで連携できたことで、パイロットプロジェクトも迅速に立ち上げることができました。



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