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協働ロボットで建設工程を自動化し人とロボットの協働を実現

Autodesk

協働ロボットの柔軟性を活かし建設分野の新たな自動化を研究

Autodeskは、安全機能とオープンなアーキテクチャを評価し、幅広い研究プロジェクトにユニバーサルロボットの協働ロボットを採用しました。人とロボットが近接して作業する新たな研究に取り組みやすいうえ、コマンドの送信やプログラムの変更・検証を迅速に繰り返せる点が大きな特長です。

建設現場のばらつきに対応する柔軟なロボット自動化

Autodeskは、建設業界で広く使われるソフトウェアを提供するとともに、人とロボットが連携して新たな作業を実現するためのソリューション開発を進めています。その一環として、建設現場でロボットを柔軟に活用するための研究に取り組んでいます。

製造業では部品の寸法や品質を高い精度で管理できますが、建設現場では扱う部材の寸法や形状にばらつきがあり、ロボットによる作業の再現性や安定したハンドリングが課題となります。さらに、厳しい環境のなかでロボットを移動させ、複数の作業に活用できる柔軟性も求められます。特定の作業に固定され、安全柵内で使用されることの多い従来型の産業用ロボットでは、こうした運用は容易ではありません。

Autodesk

業界 電子・テクノロジー
アメリカ
従業員数 1000〜
使用したURロボット UR10、UR5
動画 — UR5およびUR10ロボット、Autodesk(米国)

協働ロボットを活用した4つの先進研究プロジェクト

Autodeskのロボティクスラボでは、ユニバーサルロボットの協働ロボットアームを活用し、人とロボットの協働、機械学習、描画、スマートアセンブリシステムなど、幅広い分野の研究に取り組んでいます。ここでは、近年進められた4つのプロジェクトを紹介します。

ハイヴ・パビリオンを3日間で完成し人と協働ロボットの連携を実証

Autodeskチームは、ユニバーサルロボットの協働ロボットを活用し、生竹と繊維糸で構成されたハイヴ・パビリオンをわずか3日間で完成させました。人とロボットが連携しながら、ばらつきの大きい自然素材を扱うという難しい課題に取り組み、建築分野における新たなロボット活用の可能性を示しました。プロジェクトには、Autodesk Universityの参加者、シュトゥットガルト大学計算設計研究所、Autodeskロボティクスラボ、ユニバーサルロボットが参加しました。

このプロジェクトの目的は、ロボットによる製造、ウェアラブルデバイス、RFIDによる追跡、建築部材に組み込まれたインテリジェンスを連携させ、その可能性を参加者に体験してもらうことでした。しかし、生竹は長さや太さにばらつきがあり、曲がりやすいため、ロボットで正確に扱うには大きな課題があります。「人がロボットとどこまで協力し、材料の不確実性やばらつきに対応できるのか、当初は明確ではありませんでした」と、AutodeskロボティクスラボのシニアリサーチエンジニアであるHeather Kerrick氏は説明します。「そこで、ロボットにセンサーと判断機能を持たせ、状況に応じて動作を変えられるようにしました。この仕組みを実現できたことは、大きな成果でした」

ハイヴ・パビリオンには、参加者がランダムに選んだ3本の竹をユニバーサルロボットに固定し、ロボットが竹の先端に繊維を巻き付ける動作を生成する「巻き上げステーション」が設けられました。これにより、タンブルウィードのような独特の張力構造を持つ部材を制作しました。「URロボットは、人が現場で行うには難しい高精度な動作と計測を担うことができたため、多くの測定工具や機器を使わずに作業できました」とKerrick氏は話します。さらに、「リアルタイムのセンサーデータに基づいてロボットを動かす実験的な研究では、想定外の動作が生じる可能性もあります」と説明します。大型の産業用ロボットでは一般の参加者とこれほど近い環境で研究を進めることは難しく、プロジェクトの進行にもより多くの時間が必要だったといいます。「ユニバーサルロボットの安全機能を活用し、適切な安全対策を講じることで、より大胆な研究に取り組むことができました」

UR10の経路制御でベクター画像の描画を実現

UR10は、AutodeskのリサーチエンジニアであるEvan Atherton氏が制作し、話題となった短編映画「Artoo in Love」にも登場しました。映画では、屋外の公園にUR10を設置し、キャンバスに肖像画を描くというユニークな試みに活用されています。「ロボットをこれまで使ったことのない環境へ持ち出すのは、興味深い挑戦でした」とAtherton氏は振り返ります。同僚とともにロボットのキャリブレーションを行い、キャンバスに投影したベクター画像の経路に沿ってUR10を動かすシンプルなプログラムを作成しました。「UR10はこの用途に最適でした。コンパクトで移動しやすく、安全機能も備えています。専用ケースに入れて現場まで運ぶこともできます。従来型の産業用ロボットであれば、フォークリフトによる搬送や安全柵の設置などが必要になり、このような使い方は難しかったでしょう」と話します。

建設現場を移動して作業を支援するロボットアシスタント

ユニバーサルロボットの安全機能と柔軟性を活かし、Autodeskは建設現場内を移動しながら作業を支援する「ロボットアシスタント」のプロトタイプを開発しました。研究チームは、UR10の先端に切削用ルーターを取り付け、さらにカメラとプロジェクターを搭載。人のジェスチャーや音声指示を認識できる機械学習ソフトウェアも開発しました。例えば、UR10を石膏ボードの前まで移動させ、コンセントの開口位置を壁面に投影します。作業者が位置を調整した後、音声で指示を出すと、UR10が指定された箇所を切り抜くことができます。

協働ロボットでビンピッキングから組み立てまで自動化するスマートアセンブリ

Autodeskがユニバーサルロボットを活用して取り組むもう一つの建設分野の研究が、スマートアセンブリシステム「Brick-Bot」です。このプロジェクトでは、ビンピッキング、持ち替え、配置という3つの工程の自動化に取り組んでいます。

ビジョンシステムを活用することで、ロボットはサイズや色の異なるレンガが混在した中から、指定されたレンガを選び出します。配置に適さない向きでレンガをつかんだ場合には、UR10が画像で状態を確認し、正しい向きになるまでレンガを置き直して把持し直します。さらに、カメラを搭載した2台目の協働ロボットUR5がレンガの組み立て状態を確認し、正確な配置をサポートします。「次の段階では、レゴやおもちゃのキリンの家のようなデザインをつくり、それをロボットが自動で組み立てられるようにしたいと考えています」と、AutodeskのソフトウェアアーキテクトであるYotto Koga氏は説明します。また、この研究ではロボットのすぐそばで作業できることが重要だったといいます。「ユニバーサルロボットを選んだ大きな理由の一つが、安全機能です。ロボットをノートパソコンに接続し、適切な安全対策のもとで隣に立ちながら作業できるため、実験と改良を素早く繰り返すことができました。プロジェクトを進めるうえで、この点は非常に重要でした」

ユニバーサルロボットのオープンAPIも、研究開発を迅速に進めるうえで大きな役割を果たしました。「TCP通信を利用したストリーミングAPIによって、URロボットをより低いレベルから制御できました。私たちの用途では、ロボットへ直接コマンドを送って細かく制御できることが重要でした」とYotto Koga氏は説明します。Heather Kerrick氏は、ハイヴ・パビリオンのプロジェクトでもオープンアーキテクチャが役立ったと話します。「ハイヴの制作では、複数のチームやデバイスが異なるプログラミング言語や開発環境を使用していました。それでも、すべてのコマンドを一つの文字列にまとめてロボットへ送信することができました。大型の産業用ロボットでは、標準の制御機能以外から操作するために追加の手順やソフトウェアが必要になることがありますが、URロボットではその必要がありませんでした。URのスクリプト言語も習得しやすく、扱いやすいと感じました」

ロボットにセンサーと判断機能を持たせ、状況に応じて自ら動作できるようにしたことは、私たちにとって大きな成果でした

Heather Kerrick, Senior Research Engineer
協働ロボットで建設現場の作業を柔軟に自動化

協働ロボットで建設現場の作業を柔軟に自動化

建設現場でも、ロボットを一つの場所や作業に固定せず、必要な場所へ移動させながら活用できる。Autodeskは、ユニバーサルロボットの協働ロボットを使って、そんな柔軟な自動化の可能性を実証しています。

建設現場でロボットの活用が進みにくい理由の一つは、従来型の産業用ロボットでは安全柵などによる隔離が必要になるケースが多く、作業場所を柔軟に移動させにくいことです。

ユニバーサルロボットの協働ロボットは、安全機能を備えており、用途ごとのリスクアセスメントで安全性が確認されれば、人の近くで作業することも可能です。この特長を活かし、Autodeskは建設現場内を移動しながら複数の作業を支援できる「ロボットアシスタント」のプロトタイプを開発しました。UR10は、あらかじめ指定した位置で石膏ボードを切り抜くなど、さまざまな作業への柔軟な活用が検証されています。

協働ロボットとセンサー技術で広がるロボット知覚

協働ロボットとセンサー技術で広がるロボット知覚

「ハイブプロジェクトで特に興味深かったのは、ロボット工学の経験が豊富な人ほど、センサーを活用して実現できることに強い驚きを示していた一方、ロボット工学に触れたことのない人は、それを当然のように受け止めていたことです。彼らにとっては、『ロボットとはこういうものだ』という感覚だったのだと思います」と、AutodeskロボティクスラボのシニアリサーチエンジニアであるHeather Kerrick氏は説明します。

音声操作でUR10による石膏ボード切断を自動化

音声操作でUR10による石膏ボード切断を自動化

Autodeskは、作業者が音声操作でUR10に指示を出せるソフトウェアを開発しました。これにより、作業者はUR10に石膏ボードの切断を開始するタイミングを音声で簡単に指示できます。

協働ロボットとデジタル技術で広がる建設の可能性

協働ロボットとデジタル技術で広がる建設の可能性

ハイブパビリオンは、ロボットによる製造、ウェアラブルデバイス、RFIDによる追跡、建築部材に組み込まれたインテリジェンスをシームレスに連携させ、その可能性を参加者に体験してもらうことを目的に制作されました。

このプロジェクトは、Autodeskロボティクスラボ、シュトゥットガルト大学計算設計研究所、Autodesk Universityの参加者が協力して取り組んだものです。

協働ロボットの高精度な動作と計測で建設作業を効率化

協働ロボットの高精度な動作と計測で建設作業を効率化

「URロボットは、人が現場で行うには難しい高精度な動作と計測を担うことができました。そのため、作業者が多くの測定工具や機器を使う必要がなくなり、ロボットで加工した部材を受け取って、そのまま建設作業に使用できました」と、AutodeskのリサーチエンジニアであるHeather Kerrick氏は話します。

こうした人とロボットの連携により、AutodeskのチームはHIVEパビリオンをわずか3日間で完成させました。

協働ロボットの安全機能で迅速な実験と開発を実現

協働ロボットの安全機能で迅速な実験と開発を実現

「ユニバーサルロボットを選んだ大きな理由の一つが、安全機能です。ロボットをノートパソコンに接続し、適切な安全対策のもとで隣に立ちながら作業できるため、実験と改良を素早く繰り返すことができました。プロジェクトを進めるうえで、この点は非常に重要でした」と、AutodeskのソフトウェアアーキテクトであるYotto Koga氏は話します。

UR10でベクター画像の自動描画を実現

UR10でベクター画像の自動描画を実現

URロボットはオープンアーキテクチャを採用しており、外部からコマンドを柔軟に送信できます。Autodeskはシンプルなプログラムを作成し、キャンバスに投影されたベクター画像の経路に沿ってUR10を動かすことで、メールボックスに恋をするR2-D2のイラストを描画しました。

自動化によって解決した課題

  • 形状やサイズが異なる部材の正確な取り扱いと組み立て
  • コマンドストリーミングを活用した描画
  • 音声操作と機械学習を活用した切断工程
  • 建設現場における人とロボットの協働

協働ロボット導入の決め手

  • 人の近くでの作業を可能にする安全機能
  • コマンドを柔軟に送信できるオープンなプログラミングインターフェース

協働ロボットで自動化した作業

  • 組み立て
  • ピック&プレース
  • 切断
  • 描画

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数千の企業が協働ロボットを活用しています...

  • 生産性を向上させる
  • 変化する製品需要に適応する
  • 従業員の幸福と定着率を改善する
  • 労働力不足を補う