UR+プラットフォームは、エンドエフェクタや力覚センサー、ビジョンカメラなど、協働ロボットに取り付ける周辺機器の選定や導入もサポートしています。UR+には、ユニバーサルロボットとの互換性が確認された100種類以上の製品が掲載されています。「UR+の製品ラインアップを確認し、グリッパーやツールチェンジャーを選んで、すぐに協働ロボットへ取り付けることができました」とKuzmin氏は語ります。
All Axis Machiningが初めてUR10協働ロボットを導入した際、既存の人員体制では、ある部品の加工に4~5か月かかると見込んでいました。「当時は追加の人員を採用できなかったため、協働ロボットをCNC機に導入しました。その結果、機械の稼働時間を大幅に増やすことができ、予定より約2か月半早く部品を納品できました」とKuzmin氏は説明します。「その仕事だけで利益は60%増加し、投資回収期間は約4か月でした。スピンドルの稼働時間も、1日約8時間から約20時間へと伸びました」
All Axis Machiningはさらに、UR10の50ミクロンの精度が、レーザーマーキングやCNC機への正確な部品投入だけでなく、サンディングやバリ取りにも効果を発揮することに気づきました。「以前はサンディングをすべて手作業で行っていたため、加工跡にばらつきが生じることがありました」とKuzmin氏は語ります。「UR10を使うことで、仕上がりをきれいな直線状にそろえられるようになりました。また、作業者はこの負担の大きい作業から解放され、UR Academyの無料オンライントレーニングを受講した後は、自ら協働ロボットをプログラミングし、操作できるようになりました」
協働ロボットによる自動化を開始して半年後、All Axis Machiningの経営陣は、自社で蓄積したノウハウを、同じ課題を抱えるほかの機械加工会社にも展開できることに気づきました。そこでKuzmin氏は、金属加工業界向けにユニバーサルロボットの協働ロボットを活用した一体型自動化ソリューションの導入支援を専門とするAll Axis Roboticsを設立しました。「突然、まったく新しいビジネスが生まれました。協働ロボットをレガシー設備へ統合することは、米国の製造業を大きく前進させる力になると考えています」とKuzmin氏は語ります。