URコボット42台を備えるTrelleborg Sealing Solutionsでは効率性と競争力が向上。50名を新規で雇用するに至った
3.ロボットの導入やメンテナンスには手間がかかる
確かにロボットには大型で煩雑で使い方が難しいものもあります。博士号でも持っていなければ扱えない、と言う人もいるかもしれません。でもコボットは違います。コボットは導入も使い方もメンテナンスも簡単。コンパクトで軽量だからコボットにさせる作業を変更するときも生産現場のレイアウト変更は必要ありません。プログラムも再設置も簡単で、メンテナンスの手間も最小限ですみます。
カリフォルニア州の短期生産企業RSS Manufacturing and Phylrichでは、Universal Robots製ロボットの設置と単純な作業を実行するプログラムの作成に45分しかかかりませんでした。マシンテンディングのためUR5ロボットを1台導入することで生産速度は飛躍的に上がり、既存の機械の能力が30%拡大。RSS Manufacturingは海外メーカーとの競争が可能になりました。
RSSには柔軟な自動化ソリューションが必要でした。ロボットの移動もプログラムも迅速にできること、機械から別の機械へと付け替えられることが求められていました。Universal Robotsなら新しい作業の設定に約30分しかかからないので、全体の効率性向上に大きく貢献します。「to doリストを書ける人ならロボットのプログラムもできます」と語るのはRSSの自動化・インテグレーション専門家シェーン・ストレンジ氏。「このロボットの最大のメリットはインターフェースコントロールです。ロボットのすぐ横で作業を進めながらトラブルシューティングができて、タブレットでプログラミングが可能です。この便利さは他にありません」。
南カリフォルニアのRSS Manufacturing and PhylrichではUR5コボットをCNC工作機械のローディングとアンローディングに活用している。このロボット設置から稼働までにかかった時間はわずか45分
4.コボットは危険である
従来型のロボットの場合、厳重な安全対策をしない限りすぐそばに立って作業することはできませんでした。しかし安全機能を組み込んだコボットなら、コボットと人間が柵なしで隣り合って作業することも可能です(リスクアセスメントは必要)。Universal Robotsの新しいコボットシリーズe-SeriesはTÜV Nord認証を受けた17の安全機能を備えているほか、遮蔽物なしに人間とロボットが協働するため定められている機械安全基準EN ISO 13849-1およびEN ISO 10218-1に準拠しています。
コボットの「すぐそばで作業できる」という利点をフル活用しているのがノルウェーの精肉会社Norturaです。Norturaはパレット積載作業の最適化を必要としていましたが、安全柵を設置するスペースはありませんでした。しかしUniversal Robotsの協働ロボットと天井に設置したビジョンシステムを使い、コストパフォーマンスの高いパレット積載システムを通常必要とされるスペースのわずか1/5で実現。今では1日にパレット20枚以上、合計1700箱を積み上げることができます。ロボット設置には必ずしもスペースを必要としません。そこでNorturaは独創的なアイデアを使い、狭い空間で生産ラインの配置換えをすることなく生産拡大を実現しました。