RTDE プロトコルの詳細
RTDE(Real-Time Data Exchange) は、ロボットコントローラ上の 専用ポート 30004 で動作する TCP/IP ベースの通信プロトコルです。
双方向のデータ通信に対応しており、ロボットの動作を 効率的にリアルタイム監視・制御することができます。
RTDE は、以下のようなさまざまな種類のデータを扱えるよう設計されています。
- 関節・ツールデータ
位置、速度、加速度、力などの情報
- ステータス情報
セーフティモード、実行状態、デジタル/アナログ I/O の状態
- カスタムデータ
ユーザー定義のデータ(整数値や倍精度浮動小数点用のカスタムレジスタなど)
RTDE を使用するメリット
- 低遅延
RTDE はデータ転送時の遅延を最小限に抑える設計となっており、時間的な制約が厳しい用途に適しています。
- 柔軟性
アプリケーション要件に応じて、カスタムのデータパッケージを定義できます。
- 高い互換性
PLC、SCADA システム、独自に開発したソフトウェアなど、さまざまな外部システムと連携できます。
RTDE を使用すべきケース
- リアルタイム監視
予兆保全や品質管理など、ロボットの状態を継続的に監視する用途に最適です。
- 高精度な制御
高度な製造工程や組立工程など、正確な動作制御が求められるタスクに適しています。
- データ記録(ログ取得)
ロボットの動作や状態を詳細に記録し、分析や最適化に活用する用途に有効です。
RTDE が適さない場合
- シンプルな用途
基本的な制御や、リアルタイム性が不要な場合は、Modbus や XML-RPC などの他の通信手段の方が実装しやすいことがあります。
- データ量が少ない場合
送受信するデータが最小限であれば、より簡易なプロトコルの方が効率的です。
- リアルタイム性が不要な用途
即時性を求めないアプリケーションでは、他のプロトコルの方が扱いやすい場合があります。
RTDE の統合方法
RTDE を利用するためには、以下の手順で設定を行います。
- 接続設定
ロボットコントローラの ポート 30004 に対して TCP 接続を確立します。
- データパッケージの定義
RTDE の設定ファイルを使用して、送受信するデータ構造を定義します。
- データ通信の実装
定義したデータパッケージに基づき、外部システム側で送受信処理を実装します。
まとめ
RTDE は、ユニバーサルロボットと リアルタイムに通信するための強力かつ柔軟な手段です。
低遅延通信とカスタマイズ可能なデータパッケージを活用することで、ロボットの 高精度な制御や高度な監視を実現でき、さまざまな産業用途において 効率とパフォーマンスの向上につながります。
チュートリアル
RTDE Guide
RTDE Python Client Guide
RTDE Python Client Library Code