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英国Invertek Drives社が製品検査工程にユニバーサルロボットを導入
絶えず切り替わるデバイスの検査を、UR5が実行
インバータ製品の研究開発、製造、販売を行う英国Invertek Drives社(以下、Invertk)は、2019年初にイギリス、ウェルシュプールに年間最大400,000個のVFDを製造可能な5,500平方メートルのグローバル生産・物流拠点を新設しました。同社のVFDは幅広い産業・商業・省エネ分野における電動モーターの制御に用いられ、80か国以上に輸出されています。
生産量が多く、生産ラインやタスクに様々なバリエーションがあることから、同社では生産工程全体を通して異なるジョブ間、部品サイズ間のスイッチが可能な柔軟性のある自動化ソリューションを必要としていました。RARUK Automation社のサポートのもと、そのプログラミングのしやすさおよびスケーラビリティから試験段階で最適だと判断されたのはUR5でした。
「作業量は数分ごとに変化することもあり、製品には15,000種以上のバリエーションがあります。1つの生産ライン内で絶えず切り替わるデバイスの検査および試験を行える協働ロボットが必要でした」と、Invertekの製造エンジニアリングマネージャのPeter Evans氏は述べています。「これは私たちが導入したUR5がその本領を発揮できる分野です。16時間のシフトで働き続けながら、UR5は私たちのニーズを満たし、さらに多くのことを実現してくれます」
URロボット導入の決め手となったのは、VFDのライブテストにおける従業員の安全性です。これまでは、ボタンを押すために従業員が試験エリアに実際に入る必要があり、試験サイクルに加え余計な時間もかかっていました。決められたインターバルでタスクをこなすよう配備可能な協働ロボットの導入により、オペレーションの一貫性も大きく向上しました。通常、作業サイクルは完了まで10分程度を要しますが、同社は今では1時間あたりより多くの試験サイクルを実施できるようになりました。
URロボットは、Invertekの社内製造エンジニアリングチームが作った専用のエンドエフェクタのおかげで、品質管理においても大きな役割を果たしています。Cognexビジョンシステム、照明制御、ファン速度センサ、ロボットフィンガーを備えたこの専用のコンポーネントは、製品が正しく作動するかを確かめる目視検査など、幅広い複雑なタスクをこなすことができます。
ユニバーサルロボットの地域営業マネージャであるMark Grayは、以下のように述べています。「Invertekと当社のパートナーシップは、URロボットが真に市場で最も柔軟性の高い自動化ソリューションであるということを示しています。URロボットは一般的なアプリケーション向けの「すぐ使える」ソリューションとしての納品も可能ですが、作業員の安全性を向上させ、仕事の満足度を高めるために、Invertekの例のようなより大規模な特注の生産インフラにシームレスに組み込むこともできます。」